くるくるくろの

『Chronology [2005-2010]』のジャケット公開きたー! ……って、何だこれ。
額縁の中で、2005年から2010年までのシングル及びアルバムのジャケットがくるくるくるくる。
新規の絵じゃないことにちょっとがっくりする前にその奇怪さが気になる気になる。

ジャケット公開早いな、と思ったらこうくるとは。これ、実物はどうなるんだろう。
これから発売日に向けてじりじりと別の絵が立ち現われてくるのかも、とも思えるけど、この時点で「公開」と書いてあるし他には何も書いてないし。うーん。
それにこれだとヴィオレットと夜の皆さんが……。他にも若干名、見切れてる人がいるし、どうするのこれ。

今年は新作もくるといいなぁ。焦って質を下げてほしくはないけど早く出逢いたくてたまらないこの気持ち。
今年中には間に合わない? 嗚呼でもそれは気のせいよ。そうだと仰って。

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『GUILTY CROWN ORIGINAL SOUNDTRACK』

■『GUILTY CROWN ORIGINAL SOUNDTRACK』 澤野弘之 アニプレックス
Guilty_crown_ost_artworkアニメ本編からは早々に離れることになったけどサントラは正座して待ってた。
ジャケットがなんだか妙にシュールで笑える。この絶妙なシンプルさがいい。未だにミニチュアのタチコマもどきみたいな認識しかないんだけど、下手に人間のキャラクターを持ってこられるよりはよっぽどいい。グッジョブ。

ボーカル曲が多いことと、もはやいつものことになりつつある感のある奇怪な曲名が特徴的。今回はギリシャ文字がかなり多い。アルファやオメガの一文字だったり、一単語すべてギリシャ文字だったり。おまけに、文字化け対策なのか、一部はブックレット等に載っているものと iTunes で表示されるものとの間に微妙な差異があったりする。19曲目の最後の一文字は、本来はきっとカギカッコなんだよね? そして珍しく和訳を載せてくれているブックレットには英語詞に混じってちらほらとドイツ語詞が。ビオス(まともに打つのが面倒くry)の小林未郁さんパートはドイツ語だったのね。しかしタイトルにギリシャ語を使ったのはなぜだろう。Moira がなければビオスもぱっと見わからなかっただろうなぁ私。
ボーカリスト(一部バックボーカルに澤野氏本人もいる模様)とタイトルの文字の多彩さにならうように、曲も割とバラエティ豊か。ただしこれは曲調というよりは、使用される楽器・音による差異が大きいのだと思う。バラエティ豊かと言ってしまうと語弊があるのかもしれない。とりあえず全体的にシリアス寄り。日常的な雰囲気のインストゥルメンタルもあるのかもしれないけどこれには未収録。
一通り聴いてみるとどうも、画面と一緒に歌う、というよりは、画面が歌うのに伴奏を提供するような曲が多いように感じられた。派手なところはあっても、1曲通して聴いてみるとやや抑えめに聴こえたりする。特にボーカルなしの曲はそうだと思う。少々インパクト不足、というかとっつきにくいところがあるかも。ボーカル曲が派手めなものばかりだからこちらは抑えたのかな。
お気に入りは小林未郁さんの力強い歌声が楽しめる1曲目(まともに打つのがry)、ピアノとストリングスが美しいアレンジバージョンの13曲目、金管の重厚感と小刻みなリズムが楽しい3曲目、歌詞の人という印象が強かった mpi さんってこんなにいい声の人なのかと衝撃を与えてくれた(14曲目では少々埋もれがちに聴こえたけど)、メロディラインの親しみやすさと軽快さ爽やかさがいい味出してる4曲目、ポヨンポヨンという感じのキーボードとメカっぽいようなピコピコっぽいような音とエフェクト、重めなドラムと本田みちよさんの透き通った歌声が相性抜群な9曲目、これからクライマックス!という感じなうえにさりげなく色んな展開を見せる10曲目(バシレウスと読めばいいの?)、Cyua さんのまっすぐな声がすっと入ってくる(sehen の長母音がツボ)、煌びやかにトリを飾る19曲目。
乙でした。なんだか、インストゥルメンタルを除くと『musica』に雰囲気がよく似ている気がする。

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『フンパーディンク:歌劇《ヘンゼルとグレーテル》 英国ロイヤル・オペラ2008』

見て、【Hänsel】 お兄ちゃん。ほら、あそこに家があるわ!
でも、【Gretel】 それは、怖い魔女の家かも知れない……けど

■『フンパーディンク:歌劇《ヘンゼルとグレーテル》 英国ロイヤル・オペラ2008』 日本コロムビア
Photoメルヘン・オペラの代表作、エンゲルベルト・フンパーディンクの『Hänsel und Gretel』。2003年の『魔笛』の夜の女王が素敵すぎて、ディアナ・ダムラウの名前をたどってみたらこれを発見、観てみることにした。
さすがブルーレイなだけあって、画質は良好。DVDの『魔笛』に感じられたようなザラつきがほとんどない。音質もたいへんよろしい。ステレオの環境しかないけど、これもたぶん『魔笛』をだいぶ上回ってる。日本盤の『魔笛』も早いところブルーレイで出ないかしら。輸入盤には日本語字幕もドイツ語字幕も入ってないんだよね。

全3幕構成。台詞は徹頭徹尾、擬音や高笑いまで余すところなく歌詞。1幕始まってから終わるまで、ほとんど切れ目なく演奏が続く。上演時間は110分。たぶんそれほど長くない部類だけど、歌と曲がぎっしり詰め込まれている、というか歌と曲でできているのでかなりの充実感を味わえた。アンゲリカ・キルヒシュラーガーのヘンゼル、ディアナ・ダムラウのグレーテルが素晴らしい。しかも舞台の上での動きがなかなかに激しいので見ていて飽きない。歌いながら跳ねまわる駆けまわる、そして食べる。ミルク(液体というか粉状だった?)に豆、酒(瓶の中身は水なのか?)、イチゴにサンドイッチ、お菓子の小さな家(まさかと思ったら本当に食べた)、レーズンにナッツ、きわめつけが背中をドン!されてオーブンをバタン!された魔女(まさかと思ったらこれも本当に食べた)。大の大人2人が幼い兄妹を達者な歌唱で演じること自体にも(無粋とはわかっていても)何かしらシュールなものがあるうえに、脚本というか演出がこれまたシュールで面白かった。眠りの精の挙動、ヘンゼルとグレーテルの夢の舞台を無言でゆっくり整えていく天使達(動物の被り物にびっくりした)、クリスマスに両親から受け取ったプレゼントのサンドイッチを神妙な顔でたいらげるふたり(空腹は切実な問題だけどいかんせん背景となっている天使達と両親の存在に変な笑いがこみあげてくる)、やたらメルヘンチックな格好で霧吹きをシュッシュッとやる朝露の精、何よりまず衣装に突っ込みをいれたい魔女、捕らえられたヘンゼルの腕や足を引きだしから生やす調理台、魔法で人型クッキーに変えられた子ども達とつり下げられて調理されるのを待つ子ども達、オーブンから出てきた魔女ケーキ、それに群がる子ども達と両親、気にする様子もなくあちこちもぎ取って食べ始める彼らの様子にドン引きする兄妹。本当に観ていて飽きない。『魔笛』の時と違って舞台がかなり手狭に見えたけど、調理台やオーブン、クッキーと子どもの収納場所などの大道具の愉快さのおかげもあってか、それが全然いやじゃなかった。
飢餓や労働の苦しさはともかく、口減らし、子どもを捨てる親はかなり大胆に改変されているため、残酷さはだいぶ緩和され、家族愛を訴えかける内容になっているのが興味深い。子を捨てたのは母親だけで父親と子ども達との仲は良好である、なんてパターンはこれまでにも見たことはあったけど、こういうものもあるとは知らなかった。もともと子ども向けにつくろうとしていた、ということで甘くしたのかな。子どもが魔女を殺すことで自分を捨てた母親をも(心理的に)殺して自立する、親殺しのような物語だと思っていたから、こういうのは新鮮。お菓子は食べればいずれ尽きるし、食い扶持は減らないのだから貧しいことに変わりはないという先を思うと少々能天気すぎるという気はするけど、そこを最後にうまくまとめているのが信仰というわけなのかな。
役柄の都合上、低音が父親ペーターしかいないのがちょっと残念かも。しかし乙でした。少年聖歌隊と児童合唱団の面々の愛らしさに心が和む。

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情熱絶やさずに♪

鳥羽上皇がそろそろ飛ばしにきている模様。平家のあれこれより朝廷に渦巻く確執の方が面白いかも。それにしても上皇役の人、いい表情をするなぁ。優しげな顔立ちだけどあの大きな目が凄むとなかなか迫力があっていい。
しかし「叔父子」と待賢門院が口にするのか……うわぁ。守ってくれる白河法皇はもういないのに。

初っ端源氏方と舞のような何かのリピートで心が折れる。
ちょっと顎をそびやかしてるように見えるけど弟の方が姿勢は良さげ。
「弱い者いじめしてんじゃねーよ!」に脱力。前回それっぽく啖呵を切っておいて、やってることは結局「世を変える」という壮大な野望には見合わない義賊気取りか……自分の懐に入れた人々だけ守れればいいと割り切っているのならまだしも、おそらくそうではないのだろうから頭が痛い。前回、本当に元服したんだよね? っていうか、都でトラブルを起こして都の人々に迷惑をかけることについては何も思わないのかな、このお人は。「野良犬」の心を忘れず、牙を折らずに、虎視眈眈と権力の座を狙いながらひとまず出世街道を歩み出すのかと思ったらこうくるとは。
父親からの今さら感溢れるお説教シーンで感動的なBGMが流れてすごく白けた。平家の狗にもならぬと言い、あれだけ好き勝手振る舞っておいて自分から縁を切りたいとは言いださない清盛も都合が良すぎ。育ててもらった恩を返したいとか言うわけでもないし。ついでに「平家になくてはならぬ男」って、忠盛は予言者か。今の段階でそう言えるだけの材料がいったいどこに。
めのとは清盛とちょくちょく接触してるんだろうか。よく平身低頭してるけど。切腹はいっそ清盛の目の前でやったらどうだろうか。
今回、義朝がその鼻っ柱を初めて叩き折った同年代の男になったらしい。しかし最初のエンカウントが唐突なうえに台詞回しが適当すぎて盛り上がらない……。競べ馬に負けて(最初から姿勢が右に傾いていたような)よく知りもしない相手に自分の人生を語る流れがまた唐突。他者の庇護の下で生きているなんてのは1話の終盤ですでに思い知らされただろうに今回また親を通して検非違使庁やら何やらから逃れる運びになるし、一族から指摘されないとそれに気づかないしでもうわけがわからない。
西行と義朝が弓を引く姿にはちょっと心が慰められる。OPで鎧姿の清盛が弓を引くシーンがあるけど、引きが足りないように見えて仕方ないのは気のせいだろうか。

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『The Bible of Illuminated Letters: A Treasury of Decorative Calligraphy』

「四十八番の羊皮紙と四号の鵞ペンをもってきてくれるかな。それから、炭と紫の顔料を五対一でまぜあわせたインクは、ここでは何番にしている? そいつも頼むよ」

■『The Bible of Illuminated Letters: A Treasury of Decorative Calligraphy』
 Margaret Morgan Baron's Educational Series

The_bible_of_illuminated_letters_a_装飾文字、その手引きを紹介する実用書。自分でやりたいわけじゃない私が読んでどうする、と思わないでもなかったけど表紙を一目見てビビッときてしまったのだから仕方ない。結果、私の書棚に初めてリング製本が加わることと相成った。開いたまま机に置いておけるように、との配慮らしい。素敵。

表紙もさることながら中身も素晴らしい。紙やペン、インク、絵具、その他もろもろの道具の実際的な使用法、さらには金箔押しの技法や材料の配合まで、段階を踏んでカラー図版と説明を添えて紹介してくれる。文章は易しく丁寧だし、図版はたくさんあるしどれも美しいし、1頁の構成も図版に合わせて臨機応変に対応してくれるしで、どこを開いてもときめいてしまう。
何より、ケルト、オットニアン、ロマネスク、ゴシック、ルネサンスのホワイトヴァインとネオクラシカルの装飾写本(欲を言えば写本の図版はもう少し多めに載せてほしかったけど)をとっくりと眺めたあとで、それらの段落の最初の一文字や最初の一語などとなって表れるアルファベットを凝視する快感といったらたまらない。系統ごとの素晴らしさを味わい、ついでに、文字と装飾がそれぞれ独立しているようなタイプのものよりは両者が分かちがたく一体化したタイプのもののほうが好きだなぁ、とか、頁全体に中心と周辺を想定するような絵画的な装飾よりは細部まで装飾そのものに徹したもののほうが好きかもなぁ、とか、あれこれ思いながら楽しめた。数字も、さらに通常の本文に使われる装飾文字もばっちりカバー。書く時のペン先の角度、単に書くだけならあまりに非効率的で煩雑な書き順まで載っているのだからますます楽しくなってくる。89頁、91頁のリンディスファーン福音書などを見るにつけても、これを作り上げた技術が天使の御業と賞讃されたというのにあらためて頷ける。装飾の隅々、一文字一文字に精魂と長い時間が注ぎこまれたんだろうなぁ。しかもそれらの写本と技術が現代にも生きているという……眩しすぎて涙が出てくる。

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